平成27年1月23日 定例勉強会リポート

補装具・日常生活用具について

場所:あいの実ラズベリー

講師:仙台市北部発達相談支援センター 企画総務係 主任(理学療法士) 井上美貴子氏

平成27年度最初の勉強会は障害者が利用できる補装具・日常生活用具の基本について学びました。

参加者の声

  • 補装具(体の一部になるもの)と、日常生活用具(日常生活の利便を図り実用性があり一般に普及していないもの)の違いを理解できました。手続きや使用においてルールがあるので、正確な知識を必要とすることが分かりました。側彎の装具はよく研究改善されていて、「プレーリー君Ⅲ型」は使用前と使用後の姿勢が大きく違うので、もっと普及されると良いと思いました。障害があってもなくても日常生活における姿勢がとても大切であることを認識できました。自分の身体において強い部分と弱い部分があるので、変形をつくらないようにしていきたいです。
  • 側彎には突発性側彎と症候性側彎がある。症候性側彎は、脳性麻痺、レット症候群、筋ジストロフィー等、何らかの疾患を持っている人に発生する。麻痺や嚥下障害、てんかん発作、知的障害を伴うことが多い。筋力は鍛えることができるが、筋緊張は鍛えられない。筋緊張のインバランス、つまり左右不対照であることが大きい。また、痛みがあると体を曲げたくなる。長年痛みが続くと自分の楽な姿勢で固まってしまう。大人になるにつれて緊張が出る。移動と活動の座位は違う。姿勢を変えなければならない。持っている関節可動域を最大に生かす生活をする。様々な姿勢作りを考える・・・。障害児のサービスが多いですが、小さなうちからより多くの人に関わってもらい、より多くの目を持ってもらうことで細かな変化を見つけられるということなので、日常での変化に気付いてあげられるようになれたらいいと思いました。
  • 幼少期から身体の成長に伴い補装具も合わなくなってくるので、定期的に診ていく必要がある。装具を使用していくことも大切だが、幼少の頃からの色々な体位を試すことも大切。他者に体を触られることにより、筋緊張など慣れないために起こり得ることも考えられるため、コミュニケーションを取りながら、体位の交換も必要だと思った。正しく装具を身につけることにより、合っているかどうか、成長したために合わない、初めから同じ箇所が赤いなど、装着の仕方をしっかり知ってからケアに入りたいと思った。
  • その人に合う姿勢づくりの点で、運動の自由度を残すこと、可動域を増やすこと、小さいころから色々な姿勢作りをしていくことなど、これから役立てていきたいと思った。
  • 日常生活の姿勢が大切で、サービスに入った時には持っている可動域を最大に生かし、様々なポジショニングを取ったりしたいと思います。たくさん体に触れることも必要なので、手や足や顔に触れていきたいです。
  • 支援用具は物によって使える人が決まり、同じ1級でも手帳の内容によって違う。例えば3歳未満だとお母さんが抱っこして移動ができるので入浴担架は使えないなど、要件によって異なることが分かった。プレーリーくんⅢ型はPCで注文可能であるが、適応は個人差があるので主治医に相談することが大切。姿勢を変えるだけで痰を出しやすくする。すぐに吸引するのではなく、うつぶせや横向きにすることで自力で排痰を促してあげるようにしていきたいと思った。
  • 痛みに気付かなかったり痛いのを訴えることができない方は、体に変化がないかよく注意して観察することも、側彎にならないために大切なことが分かった。良い姿勢でも長時間は苦痛になったり、移動のためや活動の時でも姿勢が変わってきたりするので細かい配慮が必要であることも分かった。日常生活で注意するべき点を学ぶことができたので、側彎ではない方でも意識して行なっていきたいと思った。
  • 補装具…その人の体の一部。同じ商品を継続して使用する。在宅では申請できないが施設入所の方は大丈夫。全国一律の基準がある。日常生活用具…在宅で障害のある方。県や市で基準が違う。支援を受けるのも、等級が一緒でも細かい要件を満たしていないと用具を申請できない。ということが分かりました。脳性麻痺の方のケアに入っているので、側彎の状態に気を付けたいと思います。顔が過敏なので、圧迫しながら強く触ることを心掛けたいです。
  • 実際側彎の利用者さんに関わっています。確かにこちらの働きかけ以外体位を変換することは不可能の状態を考えると、家族と連動する必要性、身体的気付きが重要であることを改めて学びました。ただ時間内で仕事を果たす以上の事が求められていることを知ることが出来ました。これから頑張って行なってみます。
  • 姿勢を維持できないときは装具をつけて姿勢を保つようにした方がいいと思うし、車椅子に乗っている方はやはり体重を管理しないと体を支えられなくなり側彎になるので、ある程度は体重体型も考えないといけないと思いました。
  • 小さいころから、クッションなどでの簡単なポジショニングをして色々な姿勢をしておくと良いことが分かりました。側彎の座位姿勢、移動姿勢、動作によって、姿勢の優先順位があるので、少しでも安定した姿勢が取れるように、機会があれば心掛けたいです。