平成27年3月10日 定例勉強会リポート

ふれあい体操の理論

niwa場所:あいの実ラズベリー

講師:丹羽 陽一 氏(障害の重い子のための「ふれあい体操」著者)

1月に来ていただいた「ふれあい体操」考案者の丹羽先生の講習のビデオを皆で見て復習しました。子どもたちの感覚を呼び覚ます魔法の手を持った丹羽先生。その理論に目からうろこでした。

参加者の声

  • ふれあい体操を利用する人は、自分で動けない・呼吸器を使っている・気切・重度・言葉がだせない人で、体だけでなく心や生きてきた過程も考える必要がある。人との関わり、環境の事にも目を留める必要があると知った。健康な人は仕事等で疲れて帰ってきても寝て、寝返りをうったり体を整えることができるが、自分で体を動かせない人は体を整えることができない為、疲れや体の歪みが残ってしまうとのことだった。ふれあい体操は体を動かす体操ではなく、頭の体操で、相手は何をしてほしいのか?考え、自分にしてほしいことを相手にする。手が緊張していてあごも緊張していると深呼吸が難しい。親指の感覚が鋭い人には、他の指もあるということをつたえるために、小指・薬指・中指・人差し指・手のひらを触ると少しずつ緊張が解けてくると知った。拘縮があったり、緊張が強い方に限らず、触れることによりリラックスする効果があるので、サービスでこれから活用していきたいと思いました。無理やり動かそうとするのではなく、少しずつ、緊張をほぐしていきたいと思いました。
  • 体の曲がっているところ・緊張のある所は頭の中で思い描いているが、そうでないところは頭で描けていないので、描けるように声掛けと、歌を歌いながら感覚を育て訓練できると分かった。また、感覚を敏感にすることで、他の感覚(五感)も強くなる。手の大切さ。手はダイヤモンドの原石。ふれあい体操を覚えて実践したい。
  • 障がいそのものと、障害のように思われているものの違いを理解できた。使う経験が少ないので、使うより触っていくと変化してくるもので、育たないわけではないということが分かった。背中に力が入る子が、お腹、胸に力が入りるために息ができなくなり、首をそらし、首で呼吸することになる。触れて、分かってもらって力を抜くことができると呼吸が深くなるということなのでやってみたい。うまく動かせない時は、頭で理解していないから、ということを理解してケアにあたっていきたい。
  • 「(体が)曲がっているからのばそう」は本人にとって気持ちのいいものではない、頭でわからないと動かせないということを知った。「こうもできる」「こっちもいいんじゃない」のように、頭に覚えさせて使える部分を増やせると知った。触れることは相手の呼吸、あったかさ、緊張等いろいろ教えてくれるということなので、利用者さんにもたくさん触れていたいと思います。触れて分かってもらって、力が抜けると、呼吸が深くなるのでやってみたいです。
  • kotarou身体面だけでなく、「心」という大切な部分を忘れない。障害のある人は、寝返りを打ったり、自分で計画して生活することができないので、自分の体を整えることができない。本人にとって一番辛いのは、呼吸できなくなること。呼吸をしたくて体がそったりする、と知った。大人になってからも、障害があっても人は「進歩」がある、変われる、と学んだ。障害を持っておられる利用者さんは、目に見える身体的なハンディキャップばかりに目が向きがちだが、「心」や「ストーリー」にも意識を向けていく必要がある。技術だけではなく「心」の関わりが大切で、それが例えば利用者様の身体的緊張を和らげることにつながる、という点が大変印象に残った。
  • 触れ方の基本は、自分のほっぺに触れて、気持ちいいと思える感覚。お母さんの代わりの手だと思う気持ちで触れる。歌も大事でゆったりとした気持ちのこもった歌を歌ってふれあうことを、毎日繰り返していくことが大事だと分かった。触れることは感情が伴うのでいろいろな気持ちが伝わると知った。子どもの気持ちを丸ごと受け止めるために、「ここはどうですか」と手を少しずつずらしていって気持ちいいなと思うところ・痛いところ・気持ちの悪いところを、触れることによって感じ、その人の事をよく理解するようにしたい。
  • 身体の使いかたに偏りがあり、体を整える活動が必要だか、”なれあい体操”になってはいけない。体を動かす体操ではなく、頭の体操で実体を認識してもらい、自身が自分の体をどう思っているか、頭の中で思い描いてから動かすことを生活の中で行うことが必要。触れることは感情が伴い、それが伝わると理解できた。「嫌だから触らないで」と意思表示されても、少しずつ触った方が良い。
  • 経験不足により固まっているので、頻繁に触れて経験を積ませることで手や足の裏がやわらかくなる。触れられると触覚が敏感になり、さらにいろいろな感情が出てくる。単に機械的に体操をするのではなく、こころに触れて関わって実感できるようにしていきたい。
  • 体をほぐしたから心もほぐれるわけではない。体は使えばつかうほど発達する。心も広がる。信頼関係や、安心して頂くことを考えてケアにあたっていきたい。