医療法人桜楓会(医療型障害児入所施設「カリヨンの杜」運営)理事であり、元埼玉県福祉部長の石田義明様より、
あいの実のアートブック制作を始め、様々なプロジェクトへの応援メッセージを頂いております。
石田義明様からのメッセージをご紹介いたします。
『私たち「カリヨンの杜」の関係者3人がヴィラ型ショートステイ「あいの実ストロベリー」を訪問させていただいたのが2023年8月でした。その時はこれからショートステイを本格化させるというお話し。またカフェもここに建築する予定ということでした。
その後送られてくる年次報告書を読むたびに、ものすごく進展していることに驚いていました。「カフェ・ドウ・チルミル」も完成し営業が開始され、「ザ・シード・キャンプ」も取り組まれていて、ただただ敬服しておりました。
私ども「カリヨンの杜」は、医療的ケアが常時必要な障害をお持ちのお子さんを対象に入所、ショートステイ、ディサービス、外来診療を行う医療型障害児入所施設です。平成30年4月の開設です。


オープンした当初はどこも同じでしょうけど、運営資金の確保と施設の安全な運営に精一杯。入所者・利用者も増えてきてそろそろ安定軌道になりそうだと思った矢先、コロナ禍に突入。それを抜け出して、今やっと今後の事業展開を考え始めたところです。
その中で入所者・利用者の表現活動に取り組めないかと本格的に検討を始めたところに、視線入力による絵画を制作しているとの報告書。ぜひ欲しいとお願いしお送りいただきました。
届いた本を目にした時の最初の印象は、まず装丁が素晴らしいことでした。これはアートの本では大事なことですね。さらに1ページ1作品。もちろん中身についても、描かれている絵も、色彩鮮やかで、観た一瞬で目に焼きつきます。そしてどの絵もそれぞれ個性があり、視線入力という器械だから同じような作品になるのかなと思っていた先入観を恥じいりました。そうなんです、それぞれ観る人によって、私はあの絵が良いなと評価も分かれるのですね。
冒頭には作者たちの写真も掲載されていて非常に親しみを感じます。
これまで取り組まれてきた「あいの実」の皆さまに敬意を表します。更なる取り組み(障害児の意思表明・コミュニケーション力)にも期待しています。
でもこの視線入力アートは、関わる我々がどう向き合うかということが逆に問われているのではないかと思ってしまいます。
齢を重ねた私にはちょっと怖いと言うのも正直なところです。その怖さは自分でもよく分かっていないのですが。
これからも必要であれば応援させてください。
そして、私たちもぜひ取り組みたいなと話し合っています。その入所者・利用者の表現活動に取り組む検討会議の席上では、利用者の保護者から、埼玉県内の大学を訪問した時に、一度試しに視線入力で絵を描いたとの報告もいただきました。今後お金の工面も含め、具体化していきます。この視線入力でのアート制作の実際の現場を観に行きたいとも思っています。さらにシードキャンプも見学したいとも思っています。日程を教えていただければありがたいです。
雑駁な感想で恐縮です』
医療法人桜楓会(医療型障害児入所施設「カリヨンの杜」運営)理事(元埼玉県福祉部長)石田義明

石田義明様の温かなご支援と、励ましのメッセージに心から感謝すると共に、カリヨンの杜様のますますのご発展をお祈りいたします。あいの実の制作したアートブック『GAZE ART BOOK』についてや、入手方法のお問合せは、avain@ainomi.comまでお寄せください。