(READYFOR活動報告より)
あいの実ライターの加藤です。
インクルーシブに向かうチルミルを、シェアしてくださった皆さんへ。
本日はチルミルのワークスタイルや営業日についてご紹介します。
カフェドゥチルミルのワークスタイルは、ワーキングシェアです。
ワーキングシェアは、近年注目されている働き方ですが、実装にはワーカーの確保と条件のすり合わせ等、設計がやや難しいとも言われています。

チルミルは、仕事を分け合うだけでなく、不都合も、アクシデントも、起こりうる「ままならなさ」も、5人のスタッフでシェアし、フォローしあうことを前提にスタートしました。
スタッフは全員、医療的ケア児の母親です。子どもの体調や治療の状況は予測できず、急な入院や手術が重なることもあります。
ーおたがいさまだね。
ーありがとう。
という穏やかな空気の中、短いスパンのシフトが決まっていきます。

営業時間は月曜日〜金曜日の11:00〜17:00です。
土曜と日曜はワーキングシェアでもシフトが満たせず、定休日です。
▶ カフェドゥチルミル https://www.chillmill.shop/
飲食店なのに土日がお休みなの!と驚かれることもしばしばです。
土日はカフェスタッフの医ケア児ママたちが、子どものケアで動けません。
カフェの都合にスタッフが合わせるのでなく、スタッフの都合にカフェが合わせています。
「土日は、医ケア児ママの働いていないお店に、お食事に行かれるといいですよ。平日は、医ケア児ママの働くカフェドゥチルミルにどうぞ!」とご案内します。
週末はお店を閉めるので、売上は多くありません。でも、おかげさまでリピーターが少しずつ増え、医ケア児ママの働くカフェは、軌道に乗ってまいりました。
それでも、スタッフたちのシェアではカバーしきれないものがあります。
使い込んだテラスのアウトドア家具、年々厳しくなる夏の暑さ、雨の日にお客さまが小走りで通る屋根のない通路――カフェを続けるための「場」の整備は、私たち5人の力だけでは賄うことができません。
開店より3年目。クラウドファンディングで、カフェを続けるための資金を、ここで一歩、外に開きました。
―チルミルでは、他にもシェアしていることがあります。
スタッフのもうひとつの役割ーピアサポート「ほのぴあ」では、情報とアイデア、そして言葉にできない思いを、同じ境遇の医ケア児ファミリーとシェアしています。

医療的ケア児の家族が日々担っているもの――時間、緊張、孤立、不安。
シェアの輪をさらに広げて、それらを社会全体で少しずつ分け合うことができたなら、一人あたりの負担は、限りなくゼロに近づいていくはずです。
それは、とても優しく素敵な未来で、思わず笑みがこぼれます。いつの間にか重苦しさが薄れています。
ー誰かがひとりぼっちで耐えることで成り立つのではなく、みんなが少しだけ大変でも、笑顔でいられる社会。
ーそして去年報道された、医ケア児ママの孤立と負担が生んだあんな悲しい出来事が、2度と起きないためにも。
チルミルは、その未来に向かって一歩ずつ進んでいます。
インクルーシブに向かうチルミルを、「一緒に分け合いたい」とご支援の形でシェアしてくださった皆さん。心から感謝しています。
第一目標達成まであと一歩です。お店のリニューアルは目前です。カフェに必要なものを購入し、多くの方と一緒にリスタートに立つことができます。
どうかこのシェアの輪が大きくなりますように。
優しい未来の風景を、皆でシェアできますように。
ーともに、次の景色へ。
Words by Kana Kato (SWC Ainomi, Sendai Avain Project) / Cafe de Chillmill Staff